三人寄れば謎の駅が判明
マチノキオク博2024で展示した写真の中で、撮影した場所がわからない写真がありました。
昭和34(1954)年に写されたもので、能勢電鉄のどこかの駅らしいことしかわかっていませんでした。
展示をご覧になられた高齢のご婦人が「これは山下駅ですよ。」と声をかけてくれました。
「私は昔、山下駅を利用していたから、この階段を覚えているわ。」と。
また、展示を見られた別の方が、後日、妙見口駅近くのお店の方に写真を見せてたところ、やはり山下駅であると教えてもらったり、さらに別の方から、「あるブログに載っている山下駅の写真がよく似ている」との情報が寄せられました。
そこで展示していた写真をもう一度よく見たところ、同じパネルに配した山下駅の写真と共通点がありことに気がつきました。
上りホームの駅舎の屋根の構造や、背後の山の稜線が共通しています。
(ただし、駅舎は当時の能勢電共通仕様だった可能性もあります。)
これらの情報を総合すると、これは山下駅だと判断してもほぼ間違いないでしょう。
こうやって皆さんの知恵が集まってわからなかった撮影場所が判明したことは、まさに「みんなで創る街のアーカイブ マチノキオクカン」であり、マチノキオク博を開催して良かったと感じています。